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EYESCREAM

実に4年ぶりとなるニュー・アルバム「ダイナマイト」を引っ提げ、久々の来日ツアーを行なったジャミロクワイ

あのパワフルなサウンドも。キレのいいダンスも健在で、改めてファンキー・メッセンジャーぶりを印象づけてくれたそんな慌ただしい

ツアーのなか、リーダーのジェイ・ケイを大阪でキャッチ・デビュー13年を経った現在の心境などをざっくばらんに話ってもらった。

EyesCream... 来日公演は久々ですが、現在のバンドの調子はどうですか?
Jason Kay... うん。いいね。とくにアメリカ・ツアーはオーディエンスも超盛り上がってたし、新聞なんかのレヴューも
良くて、'97年のアメリカ・ツアーとは大違いさ。あの時は、移動して、ライブやって、飲んで、ドラッグやっての連続で

問題だらけだったからね。まぁ、若気の至りってやつ(笑)。ほんと昔にくらべれば俺も落ちづいたもんだなって思うよ。

一睡もせずにレコーディグしたり遊び回ったりっていうのは、もう無理。

体がついていかない(笑)でも「ダイナマイト」を聴いてもらえばわかると思うけど、

新しいメンバーが加わったこともあって、バンドは今すごくフレッシュでエネルギーに満ちてるからね。

EyesCream... 1st シングルの "Feels Just Like It Should" なので聴けるダイナミック感に、それは良く表れていますよね。
Jason Kay... 「うん。で、今回は音をよりソリードにするために、今まで以上にコンピュータを多用したんだ。その結果、
パワフルなアルバムになったけど、いろいろやりしぎたせいで、実はライブ向きの曲じゃないってこともわかってきちゃて。

まさに "Feels Just Like It Should" とか(笑)。やっぱり以前のようにバンドで完璧に音を練り上げてから

レコディングする方法が俺たちには合ってるみたいで。だから、次のアルバムはそうやって作ると思うし、

音楽的にはもっとルーツっぽい部分を出していこうかとも思ってるんだ。もっとタイトでロウなファンクとかさ。

だから落ち着いたといっても、まだまだやりたいことはいっぱいあるんだよね」


EyesCream... 例えばどんなチャレンジを考えてるんですか?
Jason Kay... 「今やりたいのへ冒険。例えばマイクロ・ライド(小型飛行機)を操縦してオーストラリア大陸を横断するとか(笑)。

最近、飛行機に関することにすごく興味があるんだ。」

EyesCream... 音楽ではなくて?
Jason Kay... いや、音楽は俺の根本にあるのだから、そこから離れることはないけど、音楽業界のシステムの中で活動することの

難しさもわかってるからね。例えば、ニュー・アルバムの「ダイナマイト」は4年ぶりの作品だけど、

制作してる間もずっと俺は"シーンの第一線でいなければ"っていうプレッシャーに晒されていたんだ。で、思ったんだよ。

このままいって、40歳になった時、”あぁ、俺は自分のための時間を全然持ってなかった”なんて後悔するとしたら、

すごく虚しいなって。たってさ、こうして世界中ツアーしていても、ホテルとライブ会場の往復だけで、

ほとんどその国を知ることなんてできないんだよ。いくら好きな仕事とはいえ、それってヘルシーな生活とは言えないよな。

だったら、多少のリスクはあっても、何かをやってみなきゃね。

飛行機もそうだし、バイクでアフリカの砂漠を横断するのもいいな、なんて思ってるんだ(笑)。

EyesCream... まるでリチャード・ブランソン(ヴァージン・グループの会長で冒険家としても有名)みたいですね。
Jason Kay... 「アハハハハ。ああいう生き方もいいよな。俺はあんなに野心のある人間じゃないから。

第二のリチャード・ブランソン」にはならないと思うけど(笑)。いずれにしても、一度足をとめて、自分のキャリアや自分が今、
人生の中でどんな位置にいるのかを、じっくり見つめてみたいっていうことだよ」


EyesCream... でも、音楽に対する情熱を失ったわけではないですよね?
Jason Kay... 「もちろん。俺から音楽を取ったら何が残るって言うんだい?(笑)。

ただ、やり方は変えるかもしれないね。プリンスやシンプリー・レッドのよに、自分たちでレーベルを運営し、

インターネットなど様々なメディアを使って流通させていくやり方もあるし」


EyesCream... どんなやり方をするにしろ、ジャミロクワイは続いていくわけですね。
Jason Kay... 「うん、そう思うよ。まぁ、先のことはわからないけどね」

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